海洋戦略 2011 7 31

 日本は、海洋国家なのに海洋戦略がないという珍しい国です。
私は、2005年2月17日に、
平和ボケをしている日本人の目を覚ますために、
あえて「空母」という刺激的なテーマで書きました。
 しかし、これを読んで、
真剣に海洋戦略を検討したのは、日本ではなく、中国でした。
誠に残念な結果となりました。
 世界に広がる「日本の海」は、
「アメリカが守ってくれるから、心配しなくてよい」と言う人がいますが、
そのわりには、民主党政権になってから、
反米や反米気分の政治家が目立ちます。
これでは、論理的な整合性がありません。
 もっとも、民主党政権の基本政策は、
「中国の属国になることを目指している」と考えれば、論理的な矛盾はないでしょう。
 民主党政権の本音は別として、
日本の海を守るには、費用対効果を考えれば、
空母よりも、潜水艦でしょう。
潜水艦を倍増させれば、かなりの効果が期待です。

空母 aircraft carrier 2005 2 17
 日本は、将来的に空母が必要になるでしょう。
なぜかというと、アメリカの軍事力が弱体化するからです。
 アメリカは、巨額の財政赤字を抱えています。
そういう状態で、イラク戦費が巨額となっています。
これでは、いつか「空母セット」が維持できなくなります。
(空母と護衛艦のセットを維持するには、巨額の経費がかかります)。
 日本人が贅沢できるのは、貿易で、金儲けしているからです。
そして、儲けた「お金」で、世界中から、資源や食糧を買い集めているからです。
 こうした「日本の贅沢」は、アメリカの軍事力が弱体化すれば、終わりです。
まさか飛行機に日本製品を積んで、商売するわけにはいかないでしょう。
 「アメリカの財政赤字の状況」と「アメリカ軍の再編成」を見ながら、
日本の空母を検討すべきです。
今のアメリカの財政では、全世界に「空母セット」を展開することはできないはずです。




























































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